電報後編イラリオ「漆塗りの電報という事ですが…5千円かかりますが宜しいでしょうか?」 ニケ「えーそんなに高いんですかー」 イラリオ「そうですね…やっぱり漆はやめられますか?」 ニケ「そっか…そんな漆塗りの電報なんか送ったら」 ニケ「きっと友達も」 ニケ「うるしいでしょうねぇ…」 イラリオ「…………………………………………………そうですね」 ニケ「聞こえてましたか?」 イラリオ「ええ…ハッキリと」 ニケ「あの、今ギャグを言ったんですけど面白く無かったですか?」 イラリオ「あの、その…あんまり面白く無かったです」 ニケ「へへ…」 イラリオ「あの…なんで喜べるのでしょうか?」 イラリオ「あの…お値段を気になされるようなのでしたらデコレーション無しでも構いませんが…どういたしますか?」 ニケ「それでも漆で…」 イラリオ「頑固な方なんですね…では、お待たせいたしました、電報の内容の方を確認していきたいと思います」 ニケ「あ、もう無いようですか…恥ずかしいですね」 イラリオ「お気持ちは分かります」 ニケ「あの、これって例えば僕が書いた文章をそちらに送ってそれをそのまま相手に届けるって言うみたいなサービスはやっていないんですかね…」 イラリオ「…」 イラリオ「そういうのは郵便局で手紙を出してくださーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!」 ニケ「あぁ…そっかぁ…」 イラリオ「あの、こちら電報ですが宜しいですか?」 ニケ「……はい」 イラリオ「何がご不満までしょうか?」 ニケ「いや、大丈夫ですよ」 イラリオ「あの、もしよっぽど恥ずかしいようでしたらインターネットでも受付というものも…」 ニケ「いえ、結構です(即答)」 イラリオ「で、では口答でお願いたします…」 ニケ「じゃあ言います」 イラリオ「どうぞ…」 ニケ「お元気ですか、では早速、本題なんですが…」 ニケ「今決めたんだけど、今夜家でパーティーやるから来てくれませんか?いや、来てください、最強の友達300人連れてきて…以上です」 イラリオ「…(今夜?パーティー?これは緊急な用事なのか?)かしこまりました、あの、こちらですね失礼ですけども…恐らく緊急のご用件だと思いますので…」 ニケ「はい?」 イラリオ「できれば電話かメールでされた方が良いと思いますが…」 ニケ「でも、さっきお姉さんがいつでも届けてくれるって…」 イラリオ「僕は男だ!!何度も間違えるな!」 イラリオ「あのですね…メールか電話で連絡できるのならその方が良いと思いますし…電報はやめられますか…」 ニケ「う~ん…でもなぁ…」 ニケ「うーん…どうしようかな…」 イラリオ「いや、そこまで悩まなくても分かると思いますが…」 ニケ「そうですか?じゃあ、あのちょっと確認するので少し待っててもらえますか?」 イラリオ「はい・・・かしこまりました」 ニケ「ラバル今、あなたに電報を送ろうと思っていてさ・・・」 イラリオ「ちょ・・・何だこの展開」 ニケ「思い切って漆塗りにしたんだけど内容的に電報で送るかどうかで迷ってます・・・どう思いますか?」 イラリオ「ニケ様、ニケ様!!あの、ご友人が近くにいるのなら直接言われたらどうでしょう?聞こえてます?」 ニケ「イラリオさん・・・お待たせいたしました・・・今、友人と話し合った結果結論が出ました・・・」 イラリオ「えぇ全部聞こえてましたよ」 ニケ「あの・・・今回の件ですが」 イラリオ「はい・・・」 ニケ「思い切って出す方向で・・・」 イラリオ「はい・・・」 イラリオ「って!2人とも馬鹿か!!」 この後、漆塗りの電報を受け取ったラバルは最強の友達300人とパーティーに行きましたとさ・・・ イラリオ「こんな仕事もうやめてやる!!!!!!!!!」 完 ジャンル別一覧
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